353 名前:potemさん 投稿日:2003/10/12 5:07 >>326

F1層への媚びのツケ

>この20年あまりドラマは例外はあるにせよ、基本的にF1層と呼ばれる層をどうとりこむかに腐心してきました。その課程でターゲットとならない人間の嗜好は無視されました。

今クールはやっとそうじゃないドラマも出てきましたが、ここ10年ほどの間は、特にF1層(18〜35歳女性?)向けに強化された為に会社舞台のキャリアウーマン志向のOLのくっついた離れたを描いたドラマが大半を占めていた気がしますね。

その結果20代中盤〜後半のアイドル男優・女優の需要が増えてしまい、当然会社の年齢層や所属する人物像によってポジションごと切り捨てられた俳優・女優が割りを食ってしまった感が拭えません。

特に10年前までは有力だった学園モノ(大学含む)の衰退が10代〜20代前半のアイドル女優に致命的なダメージを与えているという雰囲気はありますね。

今や「大学=就職活動」のイメージがあるせいか舞台にし辛いのでしょうが、この世代の代表格の深田恭子が女優開眼と記事に書かれて「青春モノは彼女頼みだからまだ成長しないで欲しい」と言うドラマ関係者の意見には「育成しないお前らへのツケを心して受け止めろ」と返してやりたい気分ですね。そして「目尻に小じわができないとドラマに出さないのか?」って言いたいですよ。

女性向けだからイケメン男優は10代から30代まで層が厚くなったのは栄光面だけど、
上戸彩がつぶれると女子高生の役がピンチになる現状は確実に暗黒面ですね。

354 名前:ppppさん 投稿日:2003/10/12 6:47 >>353

>F1層への媚びのツケ

F1およびF2向けへドラマが特化していったのはテレビ業界を責めるのと同時に広告代理店や一般企業宣伝部の責任も問うべきでしょう。広告収入を主収入とする日本のテレビ産業ではあなた(や私)がどんなに酷いと思ったドラマでもスポンサーがOKを出しているのです。

まあしかし、現在の趣味の多種多様化の中で18%だの20%だのの視聴率を獲得するのはちょっとハードルが高いとは思うのでスター主義の安全策に走るのはぎりぎり理解できなくもない。

しかし今後、90年代のアメリカのテレビがそうであったように全体的に視聴率が半分ほどになるであろう5〜6年後にはちょっとは変化してる事を祈りたい。つまり8%いけば万歳、5%でまずまずという事になれば多様な可能性を持ったプログラムがでてくるのでは?という希望的観測。

355 名前:potemさん 投稿日:2003/10/12 18:24 >>354

若手の映画への流失危機

CMタレントのF1層向けファッションショーと化した最近のドラマを見るにつけ、どんな脚本でも食いつく層がいる事が日本のドラマ界の衰退を促したのは否定できない気がしますね。

>F1およびF2向けへドラマが特化していったのはテレビ業界を責めるのと同時に広告代理店や一般企業宣伝部の責任も問うべきでしょう。

そんな業界の連中は「自社の商品が売れればいい」としか脳にないでしょうから、別に小学生向け程度の内容のトレンディドラマでもCM見る人が多ければいいと言う考えなんでしょうね。

ぶっちゃければ意味不明と思うドラマでも視聴率さえ取れればCM見てくれる人がそれだけいるからいいという事なんでしょう。それに彼らが視聴率以外でドラマに口を出す事なんて「倫理面でダメだ」と言う事ぐらいですし。

無論、外野どころかファンですらない観客に過ぎない彼らの意見を重視する事が、日本のドラマをいかにダメにしたかは言うまでもないだろうけど。単刀直入に言うと日本のドラマ界にも「ナベツネ」がいるという事でしょうか。

>しかし今後、90年代のアメリカのテレビがそうであったように全体的に視聴率が半分ほどになるであろう5〜6年後にはちょっとは変化してる事を祈りたい。

それよりテレビ中心の俳優よりアメリカみたいに映画俳優の方が地位が高い状況になってくれればいいような気がする。

ミニシアターが中心だけど復興しつつある日本映画に、有力な若手俳優や女優が流れている現状は結果的にそうなりそうな流れだと思いますけどね。

だって特定の事務所による実力無視で寡占状態のキャスティングだと視聴者も次第にシカトを決め込もうという訳じゃないですか。現にそれが現状ですし、結果的に視聴率が10%切るのが普通になるのではないでしょうか?ドラマやってる時間にDVDで映画を見たりする層も増えるでしょうしね。

ただハリウッド俳優の場合はアメリカ国内でCMに出演すれば「落ちた」とみなされるから、日本の映画俳優も今後は広告界は黙殺し続けて欲しいですね。それで「TV俳優=B級」という位置付けになれば芸能界も変わると思うんです。

それと映画で育った俳優・女優を破格の待遇でドラマの主演にさせるというのもひとつの手段でしょう。映画界を若手俳優の生け簀と位置付ければドラマ界もシンクロして共栄できる訳ですしね。

この際だから日本のドラマ界には落ちるところまで落ちて欲しいですね。そこからいかに復興させるかが視聴率再建の鍵だと考えるんですが。

356 名前:siro 投稿日:2003/10/12 18:59 >>355

返信

>ぶっちゃければ意味不明と思うドラマでも視聴率さえ取れればCM見てくれる人がそれだけいるからいいという事なんでしょう。それに彼らが視聴率以外でドラマに口を出す事なんて「倫理面でダメだ」と言う事ぐらいですし。

前にも投稿したことがあるのですが、かつて、東急エージェンシーという広告代理店が出版した、”芸能界デビュー”という題名の本がありました。これから芸能関係を目指す若者が対象だと思いますが、その内容の余りのアホさ加減に怒りを抑えきれませんでした。こんなチャラチャラした認識の奴らがテレビ界に大きな影響力をもっているなんて・・・こりゃあ、衰退するわけだ。こう思わざるを得ない内容でした。

視聴率第一主義は正しい。反面、視聴率が低くても、内容はいいのでわれわれは正しかったんだと言う認識を、まるで負け惜しみだと言わんばかりに皮肉る。作品の、評論家による高評価、DVDの売れ行きやレンタルビデオの好評は、自分達に一銭もはいってこないし、下手すると自分達の立場が危うくなるので触れません。

視聴率なんていらねえよ、夏なんてね
 ハハハ。

思わず、書いた人間を殺したくなりました。

他にも、演技力がどうあろうと、事務所がでかくて、目立つ仕事を取っている者が、成功者である・・・大奥の和宮さんと、ナースのお仕事さんを比較して後者を持ち上げていましたが、これは裏社会に莫大な金が流れている○ーニング事務所に、これから芸能界を目指す若者達が入らないと、ウチらは困るよ。と言うことでしょう。どう考えても、和宮さんの演技力は秀逸で、背が低いだの少女を脱却できていないだのと言った批判を差し引いても、彼女の演技力は評価すべき・・これが一般市民の正常な認識だろうと思いますが。でも連中はそんなことしても何の得にならないので触れません。○ーニング事務所への気遣いはこれにとどまらず、関係者に金品を送る行為を、やむをえないものとして半ば正当化している文章も見受けられます。

この本については、批判すればきりがないので、これくらいにしておきますが、くれぐれも、若い人たちがこれを本気にしないように・・・こう願わざるを得ません。