210 名前:folさん 投稿日:2003/ 6/10 12:35 >>205

足かせ
>局の体質、あわせてマスコミなどの対応が問題だと思う。

多分、旬の役者を使ってドラマを作り出したのは、フジの月9辺りじゃなかったかなぁと思います。80年代の後半から、どの局も1クール12回程度のドラマを製作するようになり、それと連動して、人気アーティストによるタイアップなどのシステムも、始まり、現在に至っていると思います。雑誌にしても、テレビと連係を組み始めたのは、この頃だったのではないでしょうか。それに準じて、視聴者のドラマの見方も様変わりして、役者の演技力よりも、旬のキャスティングでドラマを選ぶようになっていったのではないかと思います。一時期、作り手も視聴者も、それが「時代の流れ」だと言う錯覚があったのではないでしょうか。しかし、時代が進むにつれ、テレビ局のドラマ製作に対する姿勢は、どんどん悪化の一方を辿ったのです。


そう言った手法でさえも、今では、すでにもう時代遅れであり、通用しなくなってきているのではないでしょうか。どれだけ、旬の役者を使って、人気のアーティストの曲でドラマを盛り上げて、雑誌で煽り立てても、もう、それだけでは視聴率は、とれない。キムタクの場合は、特に役者と言うわけでもないのに、異常にもてはやされているのは、やはり、高齢層に人気があると言うことでしょうか。キムタクは、テレビ業界のそう言った手法で伸し上がった最後の存在なのかもしれません。しかし、僕自身は、キムタクに魅力は、感じていません。


キムタクさえ出てれば、視聴率も取れるし、テレビ局も潤い、上役様は、ウハウハ気分を味わえる。今は、それが最高の正攻法なドラマ作りだと言うことでしょうか。しかし、その影で、視聴率の取れないドラマが続出し、本業の演技力のある俳優さんは、毎度苦い思いをしている。


事務所同士の小競り合いや足の引っ張り合いなどの事は、以前、このトピでも大分議論になりましたが、前にも書いたけど、ドラマがある程度視聴率を取れている時であれば、そう言った潰し合いも、大いに結構なのですが、しかし、今は、そんな事をしている場合なのかと・・・。毎回同じようなキャスティングになるのは、大手事務所の影響力のせいだと言うこともよくわかりましたが、そんな泥臭い小競り合いは、今や足かせに過ぎない。弱小事務所の中にも、逸材は確かに存在するわけだし、もっと連携して、良いドラマを生み出して行こうと言う努力をしないと、大手事務所の俳優だからと言って優遇し続けていれば、そのうちそこの役者も駄目になってしまうかもしれません。それぐらいの危機感がなければ、もう日本のドラマは、駄目なような気がしますね。