198 名前:siro 投稿日:2003/ 5/18 0:00 >>197

アクションやSFは
莫大なお金がいりますね。
 相当市場規模が大きくないと採算が取れないでしょう。こういうときアメリカは有利だなと思います。言葉が普及しているので世界中の放映権料が見込めますし。二番目に普及しているフランス(語)でさえ規模ではアメリカに大きく水を開けられているのに。しかし英語圏の国は、かえってアメリカ作品に駆逐されて自国のアクション、SFモノは育たないのではないかと思います。
 規模の大きい分野は、他の産業同様、事実上一人勝ちになるのはどうしようもないかと思います。米国作品と本気で渡り合おうと思えば相当力を入れざるを得ません。局全体が協力して一年で一作程度しか出来ないでしょう。しかしまるで国策映画のような、そんな、国内で競争の無い状態で、いいドラマなどできるわけがないでしょう。多分。
 あくまで私個人の意見ですが、アクションやSFはハリウッドに任せて、日本は微妙な人間の心をあらわした佳作をどんどん作り出して欲しいと・・・そして、それを世界に発信して欲しい・・・ハリウッドの大作だけがいい作品じゃないんだぞ・・と世界にアピールしてもらいたい。そう思います。
 現にアジア諸国では日本のドラマは受け入れられています。やはりハリウッド娯楽大作では表現しきれない微妙さが持ち味になっています。棲み分けです。私としてはこれでいいんじゃないだろうかと思います。
 もちろん未知のジャンルにチャレンジすることは大切なことです。ただそれが、安易な、底の浅いジャンルだったり、単なる他の真似事だったり、そういうジャンルではなく、深みのあるジャンルであって欲しい。そう思います。
 アクションやSFが底の浅い分野だというわけじゃありません。念のため。それらの作品は、まずは金をかけることが最低条件で、”作品としての深み”だのはそれがクリアできてから・・・つまりとりあえずお金を賭けないと”作品としての深み”を表現出来る余裕すらない、ということです。