199 名前:folさん 投稿日:2003/ 5/18 1:03 >>198

野望を見せてくれ
映画市場では、最近、アジアやヨーロッパもハリウッドに負けじとアクション大作を量産して来ているので、ハリウッドのものだけが一人勝ちすると言う常識も、徐々に崩れていってる気がします。そんな中で、日本だけが、かなり乗り遅れている感じがして、ちょっと情けない気がするんですよね。

確かにアクションやSFは、海外の国に作らせた方が技術力もあるし、面白い映像も撮れるし、映像にパワーがある分、内容も壮大にできるから、視聴者もその分期待できる。しかし、個人的には、そう言った和製のジャンルがあってもいいのではないかと思います。

20年くらいテレビの歴史を遡れば、確かに日本にだって、昔は、そう言ったジャンルのドラマがあったんじゃないかと思います。しかし、日本の場合は、大抵刑事ドラマか、特撮ものに限定されてしまいますね。しかし、当時の特撮技術と編集力は、ズバ抜けていたのではないでしょうか。しかし、ここ十年以上、そう言った番組は、一度も見たことがないし、中弛みしたビデオ映像のドラマばかりが量産され続けている。中には、話しの内容が面白いものもたくさんあったけど、しかし、今の日本のドラマは、映像的に楽しめる要素がこれっぽちもない。

問題は、『やる気』ではないかと思いますね。そう言ったジャンルに前向きになってくれるスポンサーさえ揃えば、資金の問題は、賄えそうな気もしますが、ネックになるのは、今そう言うジャンルのものを面白く作り上げる事のできる製作陣が存在するのかどうかです。初めっから海外のものと同レベルの水準を求めたりはしません。でも、限りなく近づけて欲しいとは思います。まずは、そう言うジャンルに挑んでみようと言う冒険心と、野望を持ってもらいたいですね。底が浅いか、深い作品になるのかどうかは、その作り手の意気込みにかかっていると思うのです。

世界的に見ると、今の日本のドラマにも一つの特性があるようにも思いますが、それは、単に異文化に対する珍しさがあるのではないかと思います。実際、アジア諸国にどれほど日本のドラマの需要があるのかわかりませんが、それに安住するのは、まずいかもしれません。そのうちアジア諸国の方が、日本よりも遥かに面白いドラマを作り出してくるかも知れないからです。

資金的な余裕が今の日本のドラマにないのは、画面を見れば、すぐにわかりますが、しかし、あえて無理を言うと、「いいのか?このままで?」と、思うばかりです。