332 名前:siro 投稿日:2003/ 9/ 9 21:04 >>326

僕の生きる道

>・・私は「僕の生きる道」は、よい作品だったと思います。・・ここで出てくると言うことはSMAPメンバーが出ているだけに「大衆が気軽に楽しめる作品」だったということでしょうか

いや、むしろ逆なんではないかと思います。
つまり、数字が狙えそうも無い、重いテーマだったからこそ、逆にキャスティングに関してだけは、草薙氏のような、数字を持っている人をもってきた。草薙氏のような安定したキャストだからこそ、安心して、”冒険”できたと・・

数字を狙えないテーマの筋書きに、数字を狙えそうも無いキャストだったら、”撃沈”してしまう。作品の質から言うと本当はこういう作品にこそ、本格派を起用したいのだが、いかんせんある程度数字をとらないと、どうしようもない・・・ある雑誌にこう書いてあったような・・・

実はこれが大問題なのかもしれません。

僕生き等の、本格派の重いテーマ、GoodLuck等の、大衆受けの一般的なテーマ、まったく対照的な二分野、この双方とも、数字を持っている役者しか起用できない。本来ならば、”すみわけ”されるべきなのにもかかわらず・・・だから役者一筋の本格派の、行き場が無くなってしまっている。唯一の場所は、キャスティングによらず、筋書き、企画で数字がとれそうな、推理モノ、観光地殺人モノなどに限られる・・・と。だけどこれらのジャンルに知的刺激を受ける、敏感な視聴者などおそらくいないでしょうし、役者だって、刺激のある、やりがいのある仕事とは、思っていないでしょう。おそらく、舞台や文芸映画より一段下に見られていることでしょう。Vシネマの、ちょっと上のクラスというところかと思いますし、いったんここの常連になってしまうと、Vシネマと同様、その”安い”イメージが常に付きまとってしまい、なかなか”上”にいくことができないですし・・・

なんかもったいないような気がします。